今回はかつて存在したハドソンというゲームソフト会社に焦点を絞って、初期の名作を紹介してみようという企画。
レトロフリークが発売されてからちょっとしたレトロゲームブームが来てるのかな?なんて思ってますけど、どうなんですかね。関係ないかな。
ちなみに僕はレトロフリーク持ってませんけどね。
メガドラ以外は実機で持ってて全て現役で動くので(そのためにブラウン管テレビを捨てられない)。
HDMI接続とインストール機能は非常に魅力的なんだけどもね。
スーファミソフトの挿入口の耐久性があんま良くないらしいけどもね。
現在35才以上の人ならば知らない者はいないと思えるほど、80年代後半には多大な影響力を持ち、パソゲーマニアのお兄ちゃんからコロコロ読者のジャリファンにまで幅広く愛されたハドソン。
ソフト自体の出来は言わずもがな、ベンチャーならではの自由な社風によって作りだされた「キャラバン」や「高橋名人」などの企画によってファミコンブームが過熱したことはまぎれもない事実でしょう。
しかし今現在ハドソンという会社は存在しません。
古き良き80年代ファミコンブームの渦中にあったソフト会社は90年代後半以降下降線をたどり、そして時代の波に消えて行きました。
それではまず創業から黄金期を経て衰退していくまでの略歴を見ていきましょう。
細かいのはwikipediaでも見ればいいよね。
黎明期 | 1973年 | アマチュア無線ショップ「CQハドソン」として札幌市豊平区平岸に創業。 |
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1975年 | パソコン機器の販売開始。 | |
1978年 | パソコンソフトの制作、販売を始める。 | |
1979年 | 「月刊マイコン」誌上にて自社開発ソフトの通信販売を開始。 以降、精力的に作品を発表し日本を代表するソフトウェア会社として認知を得るに至る。 | |
1981年 | 日本ソフトバンクと契約を結び、製品の販売体制を確立する。 これにより全国のパソコンショップでの販売が可能になる。 | |
最盛期 | 1983年 | ファミリーコンピュータ発売に伴い、 サードパーティ第一号として参加。 翌年「ナッツ&ミルク」「ロードランナー」発売。 |
1985年 | 日本全国を巡業するゲーム大会「ファミコン全国キャラバン」開催(97年まで)。 この大会において高橋名人がデビューする | |
1987年 | NECと共同で「PCエンジン」を開発。 以降、ソフト供給のメインをPCエンジンへ移す。 | |
1990年 | スーパーファミコン発売。 以降「スーパーボンバーマンシリーズ」 「桃太郎電鉄シリーズ」等を発売。 | |
1996年 | NINTENDO64発売。 以降「爆ボンバーマン」等を発売。 「マリオパーティシリーズ」の開発を行う。 | |
衰退期 | 1997年 | メインバンクだった北海道拓殖銀行が破綻。 以後、資金繰りが厳しくなる。 |
2001年 | CQハドソン閉店。 コナミが筆頭株主となる。 | |
2006年 | オンラインキャラバン「ハドソンキャラバン 2006 ボンバーマンカップ」開催。 | |
2011年 | コナミの完全子会社となる。 | |
2012年 | ㈱コナミデジタルエンタテインメントに吸収合併され解散。 40年の歴史に幕を閉じる。 |
昔から、技術力はあるがオリジナリティが無い。なんて言われることが多かったハドソン。さらには他社と
比べ看板となるビッグタイトルが少なかったことや、やはりシューティングゲームのイメージが強かったことなどが90年代以降の不調の元となっていたのでは
ないでしょうか。最後は桃鉄ばっか出してたな。
加えて北海道拓殖銀行(拓銀)の破綻という大きな打撃が歯車を狂わせたのは間違いないでしょう。拓銀の破綻は道内企業に甚大な被害をもたらしたわけです。筆者の同級生が引っ越ししたりしましたね。
よ
く「ファミコン以降の世代はハドソンを過小評価している」といった声を聞くことがあります。それほどパソゲー時代の勢いは凄かったらしいんだけど、82年
生まれの筆者は当然ピンときません。だって厳密にはファミコン世代ですらないからね。79年生まれぐらいまでが真正ファミコン世代だと思います。
ただそんなことは関係なく、今やっても面白いものは面白いわけで、今こそ初期のハドソンゲーに熱中してみようじゃないかというわけです。レトロフリークも出たし。
と、ここまでが前置き。
それではハドソン名作ソフト紹介
「ナッツ&ミルク」とともに同時発表されたファミコン参入第一弾ソフト。(発売日はなぜかN&Mの3日後)米ブローダーバンド社作品の移植。
ローンチタイトルが移植かよ。なんて思うかもしれないけど、今とは状況が全然違うのでね。
製作者曰く「作業の9割は容量の圧縮」だったらしく、ファミコンソフトの小さな容量にPCゲームのプログラムを詰め込むのは楽なことではなかったらしい。一発目から容量問題が浮上するのも凄い話だな。
いたってシンプルで奥の深いゲーム性。アクション要素のある操作とパズル的な思考の結びつきがハマる要因。
ステージの自作が出来るのもすごくよかったね。妙にクセになるBGMも◎。
ちなみに敵キャラクターは「ボンバーマン」です(後述)。
続編でクッソムズい「チャンピオンシップ」というのもあります。投稿作品から難易度の高いものを選んだそうです。鬼畜マリオみたいなもんですかね。
言わずと知れたボンバーマンシリーズの(メジャー)デビュー作。
1983年に発売されたPC用ソフト「爆弾男」のリメイク的な移植作品。
まだ対戦要素は無く、一人用プレイのゲームである。
操作キャラは「ロードランナー」にて登場した敵ロボット兵のうちの一体。
バンゲリング帝国の地下にて爆弾を製造する仕事をしているロボット兵が、人間になることを夢見て地上を目指すというストーリー。その後人間となった彼は「ロードランナー」の主人公となるのだそうだ。
なんで地上に出ると人間になれるのかはわかりませんけどね。バンゲリング帝国については後述。
当時友人だったS君が、敵キャラ(風船)が死ぬ時の表情で笑い転げていた思い出。その表情をよく真似していたなぁ。
これクソゲーじゃねえから!
自機(ヘリコプター)を使ってバンゲリング帝国の戦略拠点となる工場を破壊するゲーム。
操作の感覚が独特でいわゆるラジコン操作といわれるものなんだけど、慣れるまでにちょっと時間を要する。要領がわかってくると面白いんだけどね。地味なのは確か。音楽がね~。
本作と「ロードランナー」「チョップフリター(ジャレコ)」の三作をもって「バンゲリング帝国三部作」というそうです。移植元のブローダーバンド社が作った設定なので、ハドソンオリジナルの「ボンバーマン」は含まれていません。勝手に繋げちゃった模様。
バンゲリング帝国というのはスターウォーズ的な悪の帝国なのかしら。
発売前に結構煽ったらしく、購入後に想像していたのと違ったっていう子供たちからクソゲー扱いされていた本作ですけど、ちゃんと理解して遊ぶとなかなか良い出来ですよこれ。
ちなみに作中でのオブジェクト自動生成プログラムが後に「シムシティ」の元になったという話があります。
当時としては珍しい完全オリジナルソフト。
アイテムを取得するごとに行動範囲が広がっていく探索型のアクションゲーム。
タイトルの通り「音楽」というテーマが全体をポップな雰囲気にしている。
魔人マハリトを倒しエルシラ王女を助け出すため、ミロンはガーランド城へと乗り込む。というお話。
タイトル画面ではゲームに関係ない連射機能がついている。なんていうか時代ですよね。
子供の頃、このソフトがなぜか妙に怖かった。なんでだろうね。
不気味な雰囲気は確かにあると思うけども。
国民的漫画ドラえもんの初ゲーム化作品。ハドソンからの発売はこれ一作のみとなり、以降はエポック社からのリリースが中心となる。現在はバンナムかな。
劇場版ドラえもん(大長編シリーズ)の世界観を元にした3ステージ構成のアクションゲーム。
ステージセレクトの裏技が結構有名であり、二面のシューティングばかり遊んでたって人も多いでしょうね。海底編はトラウマ製造機だと思う。デデーン!怖すぎるわ…。
これもまた音楽がいいのら。特に二面後半ね。
当時は藤子不二雄の第二次ブーム真っ只中ということもあって100万本以上売れたとのこと。
本作と「ハットリ君」は所有率が高かったよね。
ちょっとこの辺で一旦休憩。
続きはまた今度。
では。
つづき→【マイナー】今こそ遊べ!ハドソンソフト名作集②【後期作品】