90年代のヒットチャートを賑わせた懐かしのJ-POPを紹介していく企画。
今回は1995年の夏編です。
1995年6月~8月までのオリコン週間ランキングに登場した曲の中から、個人的に懐かしかったり色々と思うところのあるものを紹介していくといった企画でございます。
1995(平成7)年は年間シングルCDトップ100のうち28曲の出荷枚数が100万枚を超えるという、いわゆるCDバブルの真っ只中です。年間100位でも30万枚以上というから、当時の人はどれだけあの8センチCDを買っていたのでしょうかね。
音楽的な動向としては、まだまだビーイング系が好調。そこに小室哲哉がプロデューサーとして躍進。ミスチルのブレイクから小林武史が注目され、小室とともにTK時代なんて言われたりしてました。
相変わらずドラマやCMのタイアップ曲は売れて、ヒット曲はテレビからという図式は健在。
水面下ではビジュアル系バンドが人気を博していたけど、チャートに顔を出すのはもう少し先の話。
という時代です。
個人的にはこの年から中学生になったので思い入れは強いですね。
同郷の人にしかわからん話すると「スパラン」の強い影響下にありました。STVラジオの夜帯番組ですね。
ということで1995年夏のヒット曲25曲です。
いつも通り試聴機付きです(配信あるもののみ)。
Mr.Children
トイズファクトリー
1995-08-10
この頃のミスチルは勢いが凄かった。何だか生き急ぐような不安さを抱えていた気がするのは自分だけかな。「深海」に至る苛立ちが漏れているような。コステロを意識したレトロなPVが挑発的で印象に残ってる。
シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~
Mr.Children
サザンオールスターズ 「あなただけを~Summer Heat Break~」
サザンオールスターズ
ビクターエンタテインメント
1995-07-17
前作「マンピーのG☆SPOT」なる破壊的な曲で現場復帰したサザンの95年2枚目のシングル。一転して耳触りの良い夏ソング。月9タイアップだよねこれ。売れ線狙った曲書かせたらやっぱり強い桑田佳祐。c/wのおふざけが笑える。
あなただけを ~Summer Heartbreak~
サザンオールスターズ
H Jungle With t
エイベックス・トラックス
1995-07-19
HEY3の縁で生まれた浜田雅功×小室哲哉のユニットによる2ndシングル。前作の異常なヒット(200万枚)のためにちょっと地味な印象あるけど個人的にはこっちの方が好きです。H Jungleは世界で最も売れたジャングルユニット。
配信なし
FIELD OF VIEW
ヅァインレコーズ
1995-07-24
FIELD OF VIEWとしては二枚目のシングルにして最大のヒット。これポカリスウェットのCM曲だったよね。作詞はZARDの坂井泉水であります。右端のメガネの男のビジュアルが当時俺の中だけで話題に。
突然
The FIELD OF VIEW
ZARD
ビーグラム
1995-06-05
ビーイング繋がり。ZARDは当時そうでもなかったけど、今聴くといいねえ。一音に言葉を詰め込んだような譜割が特徴的。こういうのカラオケで歌いきると達成感があるね。都会的なドライな空気が心地よいですな。
愛が見えない
ZARD
B’z
BMGルームス
1995-07-07
90年代は常にチャートに入っていたような気がするB’z。イントロのギター聴くと無条件に当時思い出しちゃいます。音の割に歌詞が説教臭くてそのギャップが味です。これ入ってるアルバム「LOOSE」は名盤だと思う。私的名盤で取り上げなかったけど。
GLAY
プラチナムレコード
1995-08-09
ああ、俺らのGLAY(他意は無い)。まだTERUがロン毛の頃だなあ。結構ギターが面白くてペロペロ鳴ってます。イントロはどうなってんのかな。ベストアルバムに入らないシングル曲って扱いだったけど、この辺りでは一番好きかもしれない。大泉洋のテーマ曲(らしい)。PV見ると笑っちゃう。
Yes,Summerdays
GLAY
恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~ [MP3 ダウンロード]
Sony Music Labels Inc.
2014-08-22
こういった手合いが絶妙に懐かしさを誘うものです。吉田美和と浦嶋りんこによる覆面ユニット。誰だ浦嶋って。実態はドリカムプロデュースのお遊び企画ですね。97年まで年に一枚夏にシングル出してます。その第一弾。これFUNKかなあ。FUN-PのG☆SPOT。言ってみただけ。
恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~
FUNK THE PEANUTS
JUDY AND MARY
エピックレコードジャパン
1995-06-19
TAKUYA曲。JAM初のオリコン10位以内曲。TAKUYAの変態的ギターも楽しめます。中一の夏って感じだなあ。JAMが売れてた時期って丁度自分が制服着てた時期とほぼ同期なので思い入れは多分にある。「いつかギラギラする日」観たけどYUKI見つけられなかったな。
Over Drive
JUDY AND MARY
スピッツ
ポリドール
1995-07-07
前作「ロビンソン」でブレイクしていた渦中に出された12th。発売日が平成7年7月7日である。「ほんとはちょっと触りたい」の部分に何とも言えないエロスを感じるものであります。「俺が天使」ってパワーワードだと思う。
涙がキラリ☆
スピッツ
THE YELLOW MONKEY
日本コロムビア
1995-07-21
最近よく目にするイエモン。自分はこれでイエモンを知った様な気がする。グラム歌謡っていうのかなこれ。初期の歌謡曲っぽいテイストが好きです。ライブではほとんどやらない。らしい。バンドものは季節感あんまり無いことが多いけどこれも夏っぽくは無いね。
追憶のマーメイド
THE YELLOW MONKEY
Universal Music LLC
2016-07-20
ここでようやく安室奈美恵が出てまいります。この曲からwith SUPER MONKEY’Sが取れて単独名義になるも、まだ小室プロデュースではないという時期です。バリバリのユーロビートがギラギラと耳に優しくないですな。1年後にはガラッと変わっているんだから10代というのは怖い。
太陽のSEASON
安室奈美恵
KNOCKIN’ ON YOUR DOOR [MP3 ダウンロード]
ポニーキャニオン
2014-04-16
江口洋介主演の「ひとつ屋根の下」じゃない方のドラマ主題歌って印象が強い。というかそれしかない。ポストミスチル的なというか、ビートルズの系譜を思わせる音は何とも爽やかな抜けの良さを感じさせますな。ドン!アノキノユドゥー!
TOY’S FACTORY
2013-07-31
これ最近よく聴くので個人的には全然懐かしくはないんだけども。良すぎる。清涼感って一言で表すと物足りないんだけど、解放感がなんともたまらないです。午後の教室の風でそよぐ白いカーテンみたいな印象です。カイトだってば。
白いカイト
My Little Lover
ZYYG
ビーグラム
1995-06-26
ZYYG自体はよく知らないけれど曲は同世代ならぜったいに誰でも知ってる気がする。SLAM DUNKのOP曲ですね。蛇口から直で水飲む絵が浮かぶ。ビーイングはなんだか意味の無さそうな響き優先な名前が多くていまいち印象に残らないのです。ジーグって言われても鋼鉄しか出てこないです。
ぜったいに 誰も
ZYYG
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-01
シャ乱Q最大のヒット曲。うさんくせー見た目とか夜の街っぽい雰囲気がなんだか苦手だったんだけども、今聴くとこれ音が面白いなあと。スウィング!?って思うようなイントロから大阪っぽいファンクな展開。クラリネットが所々で鳴いてて独特な世界があります。当時は歌しか聴いてなかったね。
ズルい女
シャ乱Q
DREAMS COME TRUE
エピックレコードジャパン
1995-07-24
あ、まだ3人いる。240万枚という95年年間トップの売り上げを誇る一曲。このあたりでもう既に大御所だったんだよなあ。よくミスチルと共に、サザン、ユーミンの次の時代を担う団塊ジュニア世代のアイコンって括られ方をしていたと思う。その流れだとドリカムの次は誰だったんですかね。
LOVE LOVE LOVE
DREAMS COME TRUE
大黒摩季
ビーグラム
1995-05-03
やっぱビーイング強いな。サンバホイッスルがぴーぴー鳴ってて実に夏っぽいであります。歌詞と曲調あって無い気がするんだけどそんなのどうでもいいって思わせる。大黒摩季はたしか札幌のパン屋の娘だったね。でもこれはポテトチップのCM曲。
いちばん近くにいてね
大黒摩季
globe
エイベックス・トラックス
1995-08-09
本格的な小室時代の到来を思わせるglobeの1stシングル。色々手を出してはいたけれど、結局globeに一番力入れてるのは丸わかりだったね。小室哲哉提唱の売れる曲の方程式「カラオケとディスコ」が体現されております。当時は全然興味無くてノーチェックだったはずなのに曲聴いたら歌えた。
Feel Like dance
globe
篠原涼子
エピックレコードジャパン
1995-08-02
4th「恋しさとせつなさと~」から続いた小室プロデュース曲の3曲目にして最後となる一曲。とりたててどうと言うことないんだけど、耳にするとちゃんと覚えていて音楽が生活の一部にあったんだなと思わせる。関係無いけど夫が市村正親だって今初めて知った。
酒井法子
ビクターエンタテインメント
1995-05-10
白いクスr…ではなくてドラマ「星の金貨」の主題歌。なんか手話のやつだっけ。覚えてないや。この頃はまだ80年代アイドル出身の女優が歌手という形でちらほらリリースしていた時代ですね。当時すでに過去の人っぽい印象あったけどこの時まだ24なんだな。大体は蟹座の黄金聖闘士のせい。
碧いうさぎ
酒井法子
hitomi
エイベックス・トラックス
1995-04-21
小室プロデュース期のスマッシュヒット曲。楽曲のノリになんとなく当時のチャラい若者感がある。この頃よりは「LOVE 2000」とか「SAMURAI DRIVE」辺りの方が印象強いかも。98年ごろの小室系が下火になった際に生き残った数少ないうちの一人であります。
Candy Girl
hitomi
中島みゆき
ポニーキャニオン
1995-05-19
4つの年代でオリコン1位の実績がある中島みゆきの、90年代二度目の一位獲得曲。「家なき子2」の主題歌。4月発売なのに6月までチャートに入ってたのはドラマタイアップだからなのかな。当時好きだった女の子が中学生のくせに中島みゆきの初期の暗い曲が好きだと言ってたので後に「大吟醸」買いましたね。
旅人のうた
中島みゆき
L’Arc~en~Ciel
キューンミュージック
1995-07-06
ラルクです。この時期は市場的にもまだまだ一部の人向けって感じがします。8センチCDとしては2ndにあたるという紛らわしい曲。ビデオシングルというのがあったのだ。この手のバンドには珍しく季節感のあるシングル曲。盛夏の白昼夢のような印象があります。私には。
Vivid Colors
L’Arc~en~Ciel
本名陽子
徳間ジャパンコミュニケーションズ
1995-06-25
本名陽子さんというのは声優の方です。95年夏のジブリ映画「耳をすませば」の主題歌ですな。映画の方は何ていうか、今の自分では観ていられないわけです。眩しくて目が潰れっちまうよ!なんて暗闇に住む妖怪の気持ちがよくわかるのでした。この映画を男子二人で観に行った輩がいるらしいですぜ。
関係無いけど「耳をすませばとなりの墓から紅がきこえる」を思い出してしまう。
カントリー・ロード(耳をすませば)
本名陽子
ということで25曲でした。ジャニーズ系は配信が無いうえに、amazonでも写真なしなので外しました。SMAP、TOKIOあたりは入れたかったんだけども。
1995年は年初めから色々と暗い話題が多くて一億総震え時代だったんですけども、音楽業界は空前のCDバブル真っ只中で明るかったように思えます。
当時は自由に音楽聴きたかったら買うにしろ借りるにしろCDを手に入れるしか方法が無かったんだなと思うと、やっぱり20年前って大昔なんだなあと思う次第であります。
次は1996年の予定です。気が向いたらだけど。
ではまた。