真昼のうだるような暑さは日没と共に薄れ、時折、網戸からの風がカーテンの裾を悪戯に揺らしている。湿った空気で黒く塗り潰された外の景色はしんと静まりかえっていて、足元で頼りなさげに首を振る扇風機の音だけが耳に触れている。
そんな真夏の夜にこそ、オーセンティック・スカを聴きたい。
オーセンティック・スカとは
オーセンティック・スカとは、1950年代にジャマイカで生まれ今日に至るまで脈々と続いてきたスカ(SKA)という音楽ジャンルの歴史において、最初期から60年代初頭までのものを指す言葉である。
「オーセンティック」とは、「本物」や「真正」といった意味である。スカは誕生以来時代や場所によって様々な形へと変化を遂げていったため、初期のスカとそれ以降のものとを区別する目的でこう呼ばれるようになった。簡単に言うと「オリジナルのスカ」ということになる。
レゲエはスカのテンポを落としていった先に生まれたものであり、その途中でロックステディと呼ばれるジャンルも誕生している。
また、ジャマイカという小さな島だけの音楽だったスカ(レゲエ)は、70年代に入って世界で広く知られ、ロックやそのサブジャンルであるパンクと融合し、2トーン・スカやネオスカといった新しいジャンルが生まれていった。
今日、単純にスカというと、ネオスカやスカコアを指すことが多く、50年も前のオリジナルなスカはあまり耳にすることがないかもしれない。だからこそ今改めてその良さを再認識しようではないかというお話なわけです。
半世紀も前に地球の裏側で鳴っていた音楽なのに、どことなく日本の夏の風景に溶け込むような情緒を感じさせるオーセンティック・スカ。
知らない世界なのに懐かしい感じがするのはどうしてだろう。
ということで、何となく気だるい夏の夜にゆったり聴きたいスカ20選です。
ということでオーセンティック・スカでした。
オーセンティックを聴く上で避けて通れないのがskatalites(スカタライツ)というバンドです。スカタライツのベスト辺りから聴き始めのるのが一番わかりやすいんじゃないでしょうか。
古い音楽なのでクレジットがCDごとにバラバラだったりしてどれがスカタライツでどれが違うのかよくわかりませんが。
あとはレーベルごとに出ている編集盤など。
この辺を複数購入すると、かなりの数の曲が被ってしまうのですが、慣れてくると知らない曲あったらラッキーぐらいの気持ちで買えるようになります。
たまに全然時代の違う2トーン・スカが混じってたりもするのでアレなのだがね。
Apple musicのプレイリストです。20曲中14曲しか無いんですがご愛嬌ということで。
というかネタ元
とりあえずこれ。一番最初はスカタライツを聴いておけば間違いない。
二枚組でしかも安いのでオススメ。
三枚組。時代ごとに分けてある。1、2枚目がオーセンティック中心。3枚目は2トーン。
おまけ
この良さが誰かに少しでも伝われば幸いです。
ではまた。