今回は立ち仕事に向いたスニーカーってどんなのだろうということを考える企画。
現在、僕が本業としているお仕事はいわゆる「立ち仕事」に分類されるもので、少々のデスクワークと自動車の運転を除く業務時間のほとんどが立っているものです。
ずっと立ってるんだからそりゃあ脚が疲れるわけで、そんな脚の疲労を少しでも和らげるにはどんなスニーカーがいいかなと考えるに至ったわけです。普通だな。
中学生の時のスニーカーブームでスニーカーに興味を持ったこともあってやっぱりナイキが好きで、仕事履きはしばらくの間エアフォース1を履き続けていました。
潰して買って潰して買っての繰り返しで5足ぐらい経った頃、心境の変化が起きました。
違うのも履きたいかも。
そこから長い長い探究の旅が始まるのでした───。
今更どうのこうの言うようなものでもない、ドがつく定番中の定番にして個人的には至高の一品。
結構ゴツいのでTPOを選ぶかもしれない。割と重い靴なんだけどその分安定感に繋がってる気もするので良いです。
ソールが分厚いので身長盛れます。3センチぐらいだけど。
とりあえずこれが基準。
脱AF1として次に買ったのがエアマックス90.近所にアウトレットモールがあるのでそこで7,000円ぐらいで買ったやつ。実際に買ったのはこんな派手な配色じゃないですけど。
ここで問題発生。
安定のナイキでエアが入ってるやつなら何だっていいだろってつもりで買ったわけです。これが大間違いであった。
バスケットシューズのエアフォース1と違ってランニングタイプのエアマックスはヒール部分だけがやたらと高く、シューズの中でカカトが持ち上がったようなスタイルになります。
これがものすごく足に負荷がかかる。ソールが柔らかすぎることも手伝って、立ってるとかなりしんどいことになってしまいました。(あくまで個人の感想です。)
おそらく、歩く、走るといった動作で生じるカカトへの衝撃を吸収するには適した構造なんだろうけれど、立ちっぱなしの静止した状態で体重を分散してどうのこうのには合ってないような気がする。
プライベートで履く分には全然いいんですけど。
しかしこの時点では構造的な問題には気付いておらず、懲りずにもう一足エアマックスを買ってしまうのでした。
エアマックス90はメッシュ部分が多くて汚れが落ちづらかったので、レザー(合皮)のものを探しました。
これもアウトレットで6,000円ぐらいだったかな。
前述の通りヒールの高いランニングタイプのシューズなのでやっぱり足が痛くなっちゃう。しかもアッパーのレザーが硬くてつま先曲げると甲が痛い…。全然ダメじゃねえかよ。
ここでやっとエアマックスは立ち仕事に向かないと気付く。マックスエアのクッショニングが柔らかすぎるのではないかという仮説を立てるに至るのでした。
マックスエアに問題があるのではと思い、次に買ったのがナイトゲイザーというローテクのランニング(トレーニング)シューズです。アウトレットで4,000円。
どことなくエアマックスっぽいデザインを選ぶあたり往生際が悪いとしか言いようがない。ヒール部分にクッションが入ってそうな意匠があるけど、何もないです。ただのデザイン。
試着したときあまりの軽さにびっくりした。特別軽さを売りにしてるわけでもないんだけど、スニーカーはこれまでエア搭載のものばかり履いてきたし、それ以外はブーツとか革靴メインだったので、ナイロン製のローテクスニーカーがこんなに軽いって忘れていたわけです。
そして見た目の割にソールが薄い。
これは軽いからなのかソールがそこまで軟らかくないからなのか、エアマックスと比べると割と足が疲れなかったのです。それでも今までエアクッションに甘やかされて育った僕のカカトにはちょっと物足りなさを感じさせるのでした。
AF1を超えるものは存在しないのか…!
ここで変化球登場。
ローテクのシューズにインソール入れればいんじゃね?ってなった。
ニューバランスは576を一足持ってるんだけれど、なーんか足の形と合わない感じがするのとデザインがあんまり好きじゃないので全然履いてない。だけどインソールの評価がすごく高かったので買ってみたのです。
ニューバランスが出しているスニーカー用のインソールはRCP130とRCP150という二種類があります。RCP150は高い方です。実売で1,500円ぐらいですけど。
ローテク+RCP150。これが思いのほか良かったのです。
シューズ自体にクッションが内蔵されているものよりもローテクシューズにインソール入れたものの方が立ち仕事には適しているのだとわかった。
この組み合わせはある種の到達点かなと思い、しばらくはこれで落ち着くことになりました。
アウトレットで2,500円という破格だったこともありついつい買ってしまった。
いわゆるスケシューというやつです。スケートシューズね。
これがまた思いのほか良かったのです。タンが異常に分厚くて包まれるような履き心地が何とも言えない。
しかしその分やたら小さい造りで、サイズ感がめちゃくちゃでした。革靴なら26.5.ナイキだったら27~27.5を履いてるんですけど、これは28で丁度いいぐらいという。
もともと入ってるインソールも分厚くて結構クッション性がある。
ここでようやくつま先とカカトが地面に対して水平になっているコート系のスニーカーの方が立っていて楽なんだと気付きます。
NBのインソール入れたナイトゲイザーはエアマックスに比べたらずっと楽ではあったけれど、AF1程ではなかったことの理由がわかる。
カカトの位置がつま先よりも高いランニングシューズは立ち仕事に向かない。
つま先が巻き上がっていない、ソールの裏面が全部接地するコート系が正解だと。
そしてコート系スニーカーにNBのインソール入れたものが(暫定的には)大正解だというところに落ち着きました。
ということでこれ以降はコート系スニーカーばかり買ってます。
巷で大人気のアディダス、スタンスミス。
じゃないやつ。
アディダスネオというラインから出てるバルクリーンというもの。三本線ついてるのはバルストライプ。
スタンスミスはオリジナルとABCマート限定の廉価版とで色々違っててどうのこうのって話があるんだけど、そんなのどうでもよくなるぐらいスタンスミスの偽物。ある意味本物の偽物(意味不明)。
仕事履きにするなら14,000円も出す気ないです。
これはこれで味があって良いのです。
クラウドフォームというクッショニングシステム?搭載のバージョンもあるらしいです。履いたことないけど。
これもシンプルなコートスニーカーなんだけど、そのままでもインソールが柔らかくて履き心地が良いです。
ボテっとしたデザインになりがちなコート系にあって、なかなかにシャープでよろしいです。
そしてナイキに帰ってきてしまうのでした。
今普通に買えるものでナイキのコート系スニーカーはコートロイヤル、コートマジェスティック、コートバーロウの3種があります(多分)。バーロウはバッシュだけど。
やっぱり自分の足の形はナイキが合ってるんだなあって思った。そりゃあ成長期の頃に矯正されてるようなものだからしょうがないんだけど。
長時間の立ち仕事にはコート系スニーカー+程よくクッション性のあるインソールの組み合わせで随分と足が楽になるのではないでしょうか。
とは言ってもカラダの造りは人それぞれ千差万別なので、誰もがこのパターンで解決できるとは思えませんけども、立ち仕事でしんどい思いしている方は参考にされてみてはいかがでしょうかね。
コート系のスニーカーは大抵が6,000円以下ぐらいで買えてコストパフォーマンスも良いですし、デザインもシンプルなものが多いので職場のドレスコード的にもアリなんじゃないかなって思いますね。
とりあえずこれオススメです。
あとは…。
結局履き心地を重視するならエアフォース1が最強なのは揺るがなかったんですけどね。
ではまた。