オンガク

棚から7枚適当に引っ張り出してレビューしてみる企画

投稿日:2015年7月10日 更新日:

   タイトルそのまんまにCDラックからランダムに7枚取り出してレビューというか書きたいこと書くだけのアレです。割と趣味丸出しな感じになります。

2015-07-10-22-32-14
よっしゃいくぞー。

 

LOVE POWER PEACE Live in Olimpia,Paris,1971 / James Brown

1. Brother Rapp
2. Aint It Funky Now
3. Georgia On My Mind
4. It’s A New Day
5. Bewildered
6. Sex Machine
7. Try Me
8. Medley: Papa’s Got A Brand New Bag/I Got You (I Feel Good)/I Got The Feelin’
9. Give It Up Or Turnit A Loose
10. It’s A Man’s Man’s Man’s World
11. Please Please Please
12. Super Bad
13. Get Up, Get Into It, Get Involved
14. Soul Power

最近伝記映画が公開されたことで再注目されている(と思う)、JBの1971年パリ公演を収録したライブ盤。
JBに関しては3枚ぐらいしか持っていないし、知識も無いので全然詳しく語れません。適当に選ぶとこうなるという見本。
JBの良さを知るには最適な一枚みたいな煽り文を見て買ったような気がする。真に正解でした。
そんな僕なので元々は「ゲロッパ」でお馴染みのM7「sex machine」を聴きたくてこれ買ったんだけども、全編通して最高にカッコいいのであります。
やりたい放題に奇声を発している後ろで割とカッチリした演奏が流れている様な感じなのに、しっかりハマっていて、グルーヴってこういうことなのかなと思わされるわけです。ドンピシャのタイミングで音が入ってくる感じがたまらなく気持ちいい。
実はこのライブでの一番カッコイイ音源が収録されていないのが惜しまれるところである。

 

 

DUB MORE BASS CULTURE / V.A

  1. Musical Dub – King Tubby
2. Sneak Invasion Dub – King Tubby
3. Human Rights Dub – King Tubby
4. Borderline Dub – King Tubby
5. Cut Throat Dub – King Tubby
6. Kojak – Lee Perry & The Upsetters
7. A Mek Rhythm Run Dub – King Tubby & Dennis Brown
8. Get Ready For The Master Dub – King Tubby & Delroy Wilson
9. Counter Intelligence Dub – Scientist
10. Sunny Dub – King Tubby
11. Dreadful Dub – King Tubby
12. In Love Dub – King Tubby
13. Freedom Dub – King Tubby and Ken Boothe
14. Natty Dub – King Tubby & Cornell Campbell
15. Killer Dub – King Tubby
16. Assassin Dub – King Tubby
17. Isolation Dub – King Tubby
18. Rasta Train Dub – King Tubby
19. Bush Weed – Lee Perry & The Upsetters
20. Bad Boy Rhythm Dub – – King Tubby
イギリスのメトロ社が出している良質なコンピレーションシリーズのうちの一つ。この盤はダブというジャンルを扱った第二段にあたる。

ダブというのはレゲエの1ジャンルで、原曲に音を重ねたり(dubbing)テンポを変えたりエフェクトをかけたりして別の曲に仕上げたものを言います。今でいうリミックスみたいなもんだろうかね。ダブの音を言葉で表現すると大麻吸って頭ボワンボワンになってるような感じとでも言えばわかるかしら。わからんね。
クレジットは一般的にはエンジニアの名義となることが多いようで、このCDの収録曲は全20曲のうち17曲がKING TUBBYのクレジットとなっている。KING TUBBYはLEE PERRYとともに、ダブの始祖とされる人物。
余談だがおそらく日本で最も売れたダブのCDはTHE HIGH-LOWSの「いかすぜOK」なんじゃないかと勝手に思っている。あの曲(シングルver.)の後半部分「汗びっしょり~」の辺りは完全にダブである。ベストとかだと大抵切られてるけども。
メトロ社のコンピものはどれもデザインがオシャレで良いのだ。価格も安いしね。夏のうだるような暑さの中で聴いてもらいたい。

 

My generation the very best of The Who / The Who

 1. I Can’t Explain
2. Anyway, Anyhow, Anywhere
3. My Generation
4. Substitute
5. I’m A Boy
6. Boris The Spider
7. Happy Jack
8. Pictures Of Lily
9. I Can See For Miles
10. Magic Bus
11. Pinball Wizard
12. The Seeker
13. Baba O’Riley
14. Won’t Get Fooled Again (Full Length Version)
15. Let’s See Action
16. 5.15
17. Join Together
18. Squeeze Box
19. Who Are You (Single Edit Version)
20. You Better You Bet
イギリスの老舗バンド、ザ・フーのベスト盤。これは曲順から察するにシングルベストなのかなと思ったら、ボリスのクモ野郎とか入ってるから多分違うみたいだ。サマータイムブルースも入ってないしな。よくわからない基準の選曲である。まあ大体基本的なとこは抑えてあるので入門用のベストとしては意味があるけど、他のベスト持ってたら別にいらないかな。ピートがジャンプしてるジャケの方のベスト持ってんだけどね。そっちの方がいいかも。というかザ・フーはベスト盤聴いて好きになるタイプのバンドじゃないと思うんだけどね。

やっぱりザ・フーに関しては1970年頃までが音もヴィジュアルも好みに合っていると感じる。どうもwho’s next以降の曲が好きになれず(Won’t Get Fooled Againは好きだが)、ドカドカうるさいR&Rバンド然としている頃が好きだ。ライブだとウッドストック~ワイト島の辺りが最高である。
ザ・フーほど矛盾する二つの要素が矛盾せずに内在するバンドもいないと思う。暴力的で繊細。バカバカしくて知的。最高にダサくて最高にカッコいい。なんて形容詞を無理なく冠せるバンドは他にいない。いないと思う。いないんじゃないかな。まァちょっとは覚悟しておけ。

 

BACK TO BLACK / AMY WINEHOUSE

 1. Rehab
2. You Know I’m No Good
3. Me & Mr. Jones
4. Just Friends
5. Back to Black
6. Love Is a Losing Game
7. Tears Dry on Their Own
8. Wake Up Alone
9. Some Unholy War
10. He Can Only Hold Her
11. You Know I’m No Good [Remix]
エイミー・ワインハウスの2nd。最初聞いたときは黒人の太ったおばさんが歌ってる60年代のR&Bだと思った。ジャケット見たら意外と若かった。というか俺のイッコ下じゃんか。

幼い頃の寂しい記憶と音楽への傾倒。名門校からのドロップアウト。才能開花によるトップ・スターへの道。ドラッグ依存の果ての破滅的な生活。復活。そして27歳で迎えた突然の死。まるで60年代のレジェンドなロックスターを模したような生涯である。結末が「27歳の死」であることが殊更その存在感を強調させている。
1stよりもさらに前時代性を増したグルーヴは前作よりも角が立っており、それでいて現代っぽいラウンジ感がちゃんとあるところのバランス感覚が素晴らしい。この辺りが古い音楽へのオマージュだけで終わっているものとの差だろうか。
前作は聴きやすい分、気付くと鳴り終わっていたという印象だったのだが、随分と耳に残る(=癖のある)音になったと感じる。繰り返し聴いていると、次回作は永遠に出ないんだなという気分に浸ってしまう。勿体ないな。
日本盤はやたらとボートラが付いててお得。

Buffalo ’66 / V.A

  1. LONELY BOY
2. A FALLING BILLY BROWN
3. FOOLS RUSH IN
4. MOONCHILD
5. DROWNING IN BROWN
6. ASOMEWHERE PLACE
7. A WET CLEANER
8. SIXTEEN SECONDS HAPPY
9. I REMEMBER WHEN
10. WITH SMILES&SMILES&SMILES
11. HEART OF SUNRISE
12. SWETNESS
13. A COLD&GREY SUMMER DAY
ヴィンセント・ギャロによるヴィンセント・ギャロの為のヴィンセント・ギャロの映画「バッファロー’66」のオリジナル・サウンド・トラック。この映画が世間的にどういう評価なのかよくわからないが、個人的には音楽とクリスティーナ・リッチのキュートさ以外に観るところが見つからない。終盤の妄想シーンは音楽も相まって凄く好きだけどね。この作品の私的な部分を更に凝縮させたのがブラウン・バニーだと思う。情けない自分をエンタメ化することによって社会化してる、というわけでもないので特に語る言葉が出てこない。オシャレっぽい映画だね。しか言えねえよ。

まあ映画はそんなんだけど、音楽は良いのだ。オリジナル曲はどうでもいいけど。キング・クリムゾンとイエスがね。
持ってるけどほとんど聞かないね。なんで買ったんだろう。多分「カジノ」(スコセッシの映画)のサントラが凄く良かったからamazonの野郎の勧めに乗ってしまったんだろう。おのれ。
関係無いけど、この映画観てると次にブレンパワードが観たくなる。おそらくジョナサン・グレーンを思い出すからだろうね。なんだこのげっっっそりするようなレビューは。

CORKSCREW / 黒夢

  1. MASTURVATING SMILE
2. FASTER BEAT
3. SPOON & CAFFEINE
4. 後遺症-aftereffect-
5. CANDY
6. 少年-screw mix-
7. TELL
8. ROCK’N’ ROLL
9. HELLO,CP ISOLATION
10. YA-YA-YA!
11. COWBOY
12. MARIA (screw mix)
13. KNEES TO BREAK
14. LAST PLEASURE

本当に適当に棚から出した感じがするでしょ。統一感皆無。黒夢の6枚目のオリジナルアルバムにして、活動休止前のラストアルバム。
シンプルでハードなスピードナンバーで攻めるかなり勢いのあるアルバム。先行シングルを収録するもミックス違いであるなど、アルバムの世界を壊さないようにしてる様が見える。黒夢は二人+サポートメンバーなので、音楽的には結構幅を持たせることが出来たんだろうな。その後清春はバンドへの憧れを捨てきれずにSADSを始動させて現実に打ちのめされるわけですが。
ついこの二年前ぐらいまでフェミニンでコケティッシュな「可愛い」ファッションだった清春は、半裸でトライバルアクセという小汚いスタイルになってしまった。しかしガリガリやな清春。
「黒夢」というイメージで本作に拒否感を持つ人間は少なくないと思うんだけども、普通にカッコいいんで聴いてみて損はないかと。ドラムに現クロマニヨンズの桐田勝治とそうる透が入ってるぞ。
一時期ハードオフに新宿LOFTライヴのアナログ盤(未開封)が105円で大量に置いてあった時期があったんだけど何でですかね。買いましたけど。

 

PALOOKAVILLE / Fatboy Slim

 1. Don’t Let The Man Get You Down
2. Slash Dot Dash
3. Wonderful Night (featuring Lateef)
4. Long Way From Home (featuring Jonny Quality)
5. Put It Back Together (featuring Damon Albarn)
6. El Bebe Masoquista
7. Push And Shove (featuring Justin Robertson)
8. North West Three
9. The Journey (featuring Lateef)
10. JIN GO LO BA
11. Song For Chesh
12. The Joker (featuring Bootsy Collins)
ああ、夏っぽい。ジャケがね。Fatboy Slim名義のアルバムの中で一番好き。というかゴリゴリなハウスハウスしてる感じがあまり好きじゃないので。

全体的にユルい感じが心地よく、かなりリラックスして聴ける。涼しい風の吹く夏の日の午前にハンモックに揺られながら聴きたい一枚。ハンモックなんて見た事ないけど。
やっぱりM3のwonderful nightが好きだな。あんまり現代的なダンスミュージックに興味無いんだけど、こういうポップセンスは愛している。
ジャケットのデザインが音楽的なイメージに及ぼす影響ってかなり大きいと常々感じている。ある意味でちゃんと音を聴いてないってことの証拠になるんだろうけど、やっぱりビジュアルイメージは脳にとって強烈なもので、聴覚的情報を解釈する上でその方向性を固めてしまう面があると思うわけだ。特に自分はその傾向が強いんだろう。本作に夏っぽいイメージを重ねるのはジャケットデザインによるところが大きいと思っている。そういう意味ではスタジオアルバムというパッケージは総合的なものなのだなと改めて思う次第であります。

とまあこんなもんです。
思ったより面白くならなかったかも知れんが。やっぱテーマは必要かもしれないね。
読んだ人のどこかに何かが引っかかれば幸いです。

-オンガク

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