なんだってー(知ってた)
はい今回は1999年の邦楽ヒット曲紹介をやりますよ。
前回→【00年代】懐かしの邦楽ヒット曲 2000年編【懐メロJ-POP】
1999年、90年代最後の年にして1000年代最後の年です。今現在生きておられる方が、もう一度世紀末を体験することはなかなか難しく、まして2000年代の終わりを見ることなど不可能なことを考えると良い体験をしたのかなあと思わなくもないんだけれど、ぶっちゃけ(キムタク)そんなに大したもんでも無かったよねっていう。
それでもやっぱり1999年の7月には何かしら起きるのかしらなんて淡い期待を抱いていたんだけれど、まあ見事に何も起こらず、ノストラダムスの予言は人類への警笛であり我々一人一人が意識を高く持つことで危機は回避されたんだ!的な解釈論もさほど流行らず、何もない空虚な夏休みを過ごしていました。
当時の一大ニュースとしては家の近所にセイコーマートが出来たことぐらいです。
思い出終わり。
音楽業界的にはこの年まではまだ8センチCDでのリリースがあったりして、今思うと前時代なんだなあと思うところ。いつのまにかブックオフ等でも8センチシングルの中古見なくなったね。
8センチCDってなんだたんだろうね。取り扱いが非常に面倒くさいじゃんあれ。カーステとかのトレイが出てこない方式のデッキで再生できるのかしら?やったことないな。
ということで1999年の邦楽ヒット曲集。レビューとは名ばかりの半思い出語り。スタート。
なんか仕様変更があったのか、Google Chromeだと音量調整ができなくなってしまった。なんで?
Dragon Ash
1999/07/23 ¥250
前々作「Heaven’s Drive」の続編っぽい雰囲気があったりなかったり。
この頃になるとバンド初期にあったガラス細工のような繊細な世界観は遠い過去のものとなっていて、何となく骨の太いロックバンド然としてきました。ちなみにNHKポップジャムで「ヴィジュアル系」というレッテルで扱われてtetsuがキレて帰った事件はこの年です。(実際には感情的になって途中降板したわけではない)
L’Arc~en~Ciel
2003/03/19 ¥250
ジュディマリ的な…って書くと色々アレなんだけれど、ジュディマリの活動が停滞してた時期なのでそこにうまくハマった感じがしないでもない。
まあ佐久間正英プロデュースなのでさもありなん。
この時期女一人男二人のグループやたら多かったね。
後年ギターのナオキがクラウザーさん並のとんでもない事件を起こしてパクられます。2018年夏出所予定。
べったべたで毒気のない青春ソングは女子中高生を中心に滅法受けが良かったのだけれど、その後の活動を鑑みると本意ではなかったのかもしれない。326(中村満)在籍時は甘酸っぱさとか青臭さといったものが強くて、今聴くと妙に小っ恥ずかしいです。
19関連で世に出た印象の強い326だけど、実は19のデビュー前に井上陽水のシングル「TEENAGER」のジャケットを担当してたりする。
19
1999/03/20 ¥250
なんとなく小室哲哉って98年には既に一線から退いてる印象だったんだけど、鈴木あみって結構売れてたみたいだし、認識にズレがあるものだな。
今聴くとピアノメインのアレンジが小気味よくていいなあ。R&Bなんだけど黒くない感じがね。
鈴木 あみ
1998/01/01 ¥250
逮捕時にショップからCDが一掃されたのは結構衝撃的だった。クスリは見せしめがすごいな。
槇原 敬之
1999/07/07 ¥250
自分たちにとってアポロ11号の月面着陸は生まれるずっと前の出来事だという主張は、この時代においてのジェネレーションギャップを表わすのに良い切れ味を持ってると思うんだ。当時のチャートに顔を出していた面々は大抵が1969年以降に生まれてたりはするんだけどね。
耳馴染みは抜群にいいんだけど、サビ以外の歌詞は正直どうなんかなあという出来。なんか座りが悪いような気がする。
あと毒が無いのにこういう名前つけちゃうセンスね。若い女の子が「ポルノいいよね」みたいに話したら面白い的なやつ。よくある。好きではない。
ポルノグラフィティ
2013/11/20 ¥250
当時地元ローカルでタッチの再放送やってたり、通ってた高校が地区大会に進出して全校応援とか行かされたのも相まって99年の夏は高校野球のイメージが強いです。全校応援はサボりましたけど。野球だけが特別扱いされる風潮が大嫌いだったんだよ。今もね。
女の子が大アフロっていう、ビジュアルで売ってない感(逆に売りなのか?)が好印象。
跳ねるベースが高揚感促してる。夏っぽくていいなあ。
センチメンタル・バス
2001/03/28 ¥250
実はこの曲出るまでは、割とシリアス路線と言うか正統派アイドルっぽい楽曲がメインだったんだけどね。本作がやったら売れたのもあってか以後コミカル路線&低年齢層向けに走っていく。
当時も世相は暗くて、閉塞感が重く圧し掛かっていたような時代だったけれど、どこか能天気な雰囲気は残っていて、そういうのを本作が体現しているようないないような。
現モーニング娘。のメンバーは自分が生まれる前のこの曲をどんな気持ちで歌ってるんですかね。
モーニング娘。
2000/03/29 ¥200
新宿系自作自演屋を自称していた過去については本人曰く「何を言ってるのか意味がわかりませんね笑」だそうです。
椎名林檎
1999/02/24 ¥250
GLAYが夏でもロングコート着てる様な気がするのは大体この曲のせい(多分違う)。
地元函館の雪景色がまぶたの裏に浮かぶ定番の冬ソングでございます。
「HEAVY GAUGE」収録のアルバムバージョンとは歌詞が1文字違ったり(1文字多い)、一部音の上がり下がりが違うという不思議なこだわりを見せてたりする。
アルバム聴きこんで覚えたのでカラオケで歌うとなんか違うんだよなあ。
GLAY
1999/02/03 ¥250
妙に達観した視点で描かれる生活描写、ポジティブな自己肯定はまるでwhat a wonderful worldのようです。
ソフィアってなんとなく軽く見られがちな気がする(女性ファンが多いから)んだけど、アレンジとか結構面白いことやってるんだよなあって改めて思ったね。
SOPHIA
1999/03/25 ¥200
ホーンの音が目立つスピード感のあるブラスアレンジはマリス時代のゴシックなイメージを払拭するのに効果的に働いているのではないかな。
とはいえ歌詞の方は相変わらずV系っぽい世界観の延長にあるんだけども。押韻を基調にした歌詞の構造は当時の流行っぽい感じでもある。
サビのキャッチーさにやられる。でもカラオケで歌うには多少勇気が必要だったりします。
GACKT
2004/02/25 ¥200
それでこの頃のイエモンはなんとなく元気が無いというかピークを過ぎてしまったような印象が拭えなかったんだよね。実際裏側ではモチベーションの低下からバンド存続が危ぶまれていた時期だったと後から知ったわけだけど、そういうのが透けて見えていた気がする。単純にこれまでの楽曲とは違う雰囲気(アレンジャー違い)に戸惑っただけなのかもしれないけれど、どことなく終わりに向かってる感じがしてならなかった。
10代の頃は今以上に主観と客観を区別できなかったから余計にね。
THE YELLOW MONKEY
1999/12/08 ¥250
「太陽とシスコムーン」「ガタメキラ」どっちも字面にすごいパワー感があるので、なんとなく知ってたというか覚えていた感じ。
つんくがMAXを作ると場末のスナックになるのか。ジャケ写から焼酎の臭いがするぜ。
当時のJ-POPってとにかくR&Bコンプレックスが強かったんだなあ。
伊集院が太陽と○スコミューンとか言ってたのはよく覚えてる。曲はいいです。(フォロー)
太陽とシスコムーン
2008/12/10 ¥200
ここから「癒し」が始まるわけです。世紀末感ある。
個人的にはなんかゲームの曲みたいだなあって思ってた。FFとかの。ループが短いからかもしれない。
5分で作った曲らしい。そんな「ペイントで描きました」みたいなこと言われてもなー。
坂本龍一
1999/05/26 ¥250
40歳に前後してバラード曲を連続して発表していたこともあって、すっかり落ち着いた感のあった郷ひろみが、ここにきて急に方向転換したようなアッパーなラテンサウンドをまとってお茶の間に帰ってきた。
前年に出した暴露本からの流れもあって、露出が多かった時期でもあります。渋谷でゲリラライブ敢行して警察沙汰になったり、何かと世間を騒がせてた印象があるね。
原曲はリッキー・マーティンの「Livin’ La Vida Loca」ですが、歌詞は原曲を完全に無視してます。
座りそうで座らないでも少し座る。でお馴染みのAutomatic。
当時はもうとにかく騒がれてて、昼の主婦向け情報番組でも特集されてたりするほどでした。
やれ藤圭子の娘だの1/fのゆらぎだの譜割りが独特で斬新だの色々言われてましたが、正直あんまり心に引っかかる感じはしなかったです。最初から完成されてる感じが近寄り難かったのかもしれない。
帰国子女特有の、良く言えばフランクな、悪く言えば礼儀を欠いた態度(タメ口)なんかの情報が先行してて当初は良いイメージが無かったな。
ただ、宇多田の楽曲では(知ってる範囲が狭いけれど)これが一番好きです。一番hiphopっぽいからかもしれない。宇多田曲ってトラックがカラフルな印象強いんだけど、本作はビートが強く跳ねてる黒いイメージがある。
ところで「Automatic」って単語にはスラングでヤ○○ンって意味があるのは結構有名な話だけれど、15歳の少女はこれを意識していたのでしょうか。(自動的に脚が開くの意)
宇多田ヒカル
2014/12/09 ¥250
まだまだテレビに力が合って、世の中を動かすことが可能だった時代の産物かなと。
ただサムシングエルスに関しては、番組企画に参加した時点でメジャーデビューを果たしていて、タイアップをとった過去もあるということから実力はそれなりにあったわけで、番組的にはあまり冒険色の強い企画ではなかった模様。事務所の指示でライブに行ったタレントもいたっぽいですけどね。
曲は普通に良いです。歌詞がまんま番組の企画めいているのでなんだかなあという気持ちはある。
Something ELse
1999/03/17 ¥250
シングルではずっと爽やかフォークデュオ路線だった中で、少し重いトーンの曲。吉田拓郎を思わせるような詰め込んだ譜割りや、これまでになかった感情を乗せた歌い方が実にフォークっぽいなんて思ってた。
当時ベスト盤ブーム(CDバブルの最期)で吉田拓郎のベストが出た時期だったので、そんな知った風な感想持ったりしてましたな。
実際には路上時代後期(メジャーデビューの頃)に出来た曲らしいので、新境地というわけでもないんだけどさ。
ゆず
1999/11/25 ¥250
ということで20曲でした。
振り返ってみると、あれが嫌いだこれが嫌いだばっかり言ってる気がする。
当時16→17歳だった自分は、世の中の当たり前とされていることに対してどんどん懐疑的になっていく時期だったので、好き嫌いが激しかったでしょう。多分。
オリコンの年間トップ20はこんな感じ。
順位 | タイトル | アーティスト | 売上枚数 |
1 | だんご3兄弟 | 速水けんたろう・茂森あゆみ | 291万 |
2 | Winter, again | GLAY | 163万 |
3 | A | 浜崎あゆみ | 162万 |
4 | ウラBTTB(energy flow) | 坂本龍一 | 151万 |
5 | Automatic/time will tell | 宇多田ヒカル | 129万 |
6 | Addicted you | 宇多田ヒカル | 129万 |
7 | LOVEマシーン | モーニング娘。 | 120万 |
8 | BE WITH YOU | GLAY | 117万 |
9 | HEAVEN’S DRIVE | L’Arc~en~Ciel | 112万 |
10 | フラワー | KinKi Kids | 103万 |
11 | Boys&Girls | 浜崎あゆみ | 103万 |
12 | ラストチャンス | Something Else | 99万 |
13 | Grateful Days | Dragon Ash | 92万 |
14 | ここではない、どこかへ | GLAY | 92万 |
15 | サバイバル | GLAY | 89万 |
16 | Movin’ on without you | 宇多田ヒカル | 87万 |
17 | BE TOGETHER | 鈴木あみ | 86万 |
18 | AS TIME GOES BY | hiro | 81万 |
19 | ギリギリchop | B’z | 80万 |
20 | 雨のMelody / to Heart | KinKi Kids | 80万 |
坂本龍一を除くと、平均年齢がすごく低いメンツだなと。
いわゆる大御所が不在で、若者が時代を作っていた様にも見えます。まあ、バックにいるのは大人なんだけれど。
CDの売上はピークを過ぎてCDバブルが崩壊します。
このころは既に回収モードに突入したかのようにベスト盤が乱発されていた時代でもありました。
だんご3兄弟ねえ…。
だんご3兄弟(NHKおかあさんといっしょ)
横山だいすけ・三谷たくみ(NHKおかあさんといっしょ)
2014/10/15 ¥250
次回→未定
いつになることやら
ではまた。