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【思い出のスーファミ】トルネコの大冒険 不思議なダンジョン

投稿日:2017年8月7日 更新日:

1000回遊べるは伊達じゃない

今で言うとスピンオフってやつになるのでしょう。

ドラクエ4第3章の主人公トルネコを主人公に据えたローグライクゲームシリーズの第一作。

 

もちろんローグなんて知らないですけどね当時。未だに触ったことないし。

僕が触ったローグは本作とローグギャラクシーだけです。ああ、ローグギャラクシーはローグじゃないんだ。

 

当時はこういったスピンオフって珍しかったんだよ。
ドラクエ4をお利口さん的にプレイすると、トルネコなんてガーデンブルクの人質ぐらいでしか目立った活躍がないので、あんまり愛着がない。
子供にとって太ったオッサンなんて嘲笑の対象でしかないんですよ。
今見ると結構かわいいデザインだと思う。いや僕はゲイではないですけど。

みちびかれシモのタチ。

 

ドラクエが全てのRPGの基本だと信じて疑わなかった少年時代には、レベル上げ=努力の結晶という見方が強くあって、一度ダンジョンから帰還するとレベルが1になるというのはものすごく抵抗があった。
今までの苦労は何だったんだって。

でも少しプレイするとすぐにシステムの面白さに気付く。

 

繰り返しのプレイで少しずつセオリーがわかってくる。
ああ、レベルが低いうちは眠っている魔法使いには手を出してはいけないんだな、とか、皮の盾は守備力が低いけど空腹値が増えにくいのか、とか、リリパットに正面切って戦ってはいけない、とか。

次第に自分の中でプレイスタイルが確立されていき、それに伴って進める階層も深くなっていく。

 

つまりは経験を積んでレベルが上がるのはプレイヤー自身なんだなと気づいた頃には冒険の主目的である幸せの箱まであと一歩、というよく出来た造りになっているのだ。

しかし、定石が理解できただけでは幸せの箱を持って帰還するのは簡単なことじゃない。

何故なら、本作には運の要素がかなり絡んでくるからだ。

 

ドラクエでは用意周到にレベルを上げて、そのエリアで手に入る最高の武器防具を買い揃えるまで延々とモンスターを狩るスタイルが正しいと思っていたので、本作では一階につき1レベル上げるという決まりで進めていた。
でもそんなものはすぐに破綻する。

 

フロアを全部見ていないけど、すぐに下に降りなければならない状況に追い込まれる場面は多く「次の階で2レベルあげれば・・・!」みたいな感じでズルズルと負債が累積されていく。

 

アイテムを盗むミニデーモンやレベルを下げてくるパペットマンにやられると、取られたものは取り返さないと気が済まない性格が災いしてどんどん状況は悪化していく。
睨まれると混乱して操作不能になる大目玉。力の最大を下げるミステリードール。見ただけで説明不要な感じのドラゴン、ギガンテス、シルバーデビル。
どんなにレベルを上げても、装備が高性能でも、一瞬の判断ミスが死に繋がる緊張感。これこそが何度やられても再チャレンジしたくなる本作の魅力だと思う。

ああ、久しぶりにやりたくなってきたな。奇妙な箱やさいごの巻物、証明の巻物なんかは一度も目にすることなく大人になってしまった。

風邪をひいて学校を休んだ日。母親が仕事に出たのを確認したら即スイッチオン。
咳をするのも忘れてプレイした小学六年の思い出。

枕元にはアイスノンと、サハギ君(仮名)から借りたうしおととらの15巻。

 

シュガ君(仮名)が頑張って作ったドラゴンキラー+48は僕の不注意でギガンテスに取られてしまったけれど今なら許してくれるだろうか。許してくれるね。その時は別の友達のせいにして誤魔化したんだけどさ。

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